第142回「集団遺伝学的解析による家禽ニホンウズラの歴史の推定に関する研究」(兼:第46回生物多様性研究センターセミナー)
講師 | 布目 三夫 氏(名古屋大学・鳥類バイオサイエンス研究センター) |
日時 | 9月12日(火),16:30〜 |
場所 | 4号館3階 大講義室 |
概要 | 本セミナーでは名古屋大学・鳥類バイオサイエンス研究センター(ABRC)が保有するニワトリ・ウズラ系統の紹介と、演者が取り組んでいる家禽ウズラの遺伝的多様性に関する研究を中心にお話します。ABRCでは、数多くの実験用ニワトリ・ニホンウズラ系統を維持しています。演者はこれまで、それらの系統に対してミトコンドリアDNAやマイクロサテライトマーカー、SNPマーカーを用いたジェノタイピングを行ってきました。その過程で、家禽ニホンウズラは大きく二つの遺伝的グループがあることが分かってきました。家禽ニホンウズラの育成の歴史を調べたところ、二つの遺伝的集団は戦前からの生き残り集団と戦後の再興集団である可能性が考えられました。今後はゲノムワイドな多型データと近年開発された解析手法を用いて、改めて家禽ウズラの遺伝的多様性と育成の歴史との関連を検討していく予定です。 |
連絡先 | 熊澤慶伯(内線5844) |
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