平成26年度 名古屋市立大学主催 市民公開講座
(第7講座:システム自然科学研究科 担当)

食の安全・安心にかかわる最先端科学
〜混入異物と遺伝子操作〜
[講義]
「1.食品混入異物をすばやく検査する 〜知の拠点あいちの取り組み〜」
「2.遺伝子操作食品の現状と課題 〜植物学者からのアプローチ〜」

開催報告

講師 : 片山 詔久 准教授 ・湯川 泰 教授 (システム自然科学研究科)
日時 : 2014年11月18日(土曜日) 10:00〜12:00
会場 : 名古屋市立大学 桜山キャンパス 医学部研究棟 13階講義室A


 私たちの生活にかかわりが大きい食の安全と安心について、「異物混入」と「遺伝子操作」の2つのトピックスをとりあげ、 それぞれの最先端の科学的な研究に関する話題を解説しました。 100名近くの市民の方々に参加いただき、たいへん好評であるとともに、このテーマに対する関心の高さを感じました。

 まず、片山准教授が「異物混入」に関する話題として、どのような混入異物が問題になっているかなどを解説し、 「知の拠点あいち」重点プロジェクトとして研究開発が進められている、近赤外光を用いて非破壊で迅速に昆虫や毛髪などの検出が可能な異物検査装置について紹介しました。 さらに、この手法を用いた食のブランド化や産地偽造に対する判定法のほか、ベルギーなど国際的な食の安全に対する取り組みについての話題をお話ししました。
 次に、湯川教授が「遺伝子組換食品」の安全性について、科学的な考え方をもとに解説しました。 遺伝子を組み替えることで植物にどのような変化が生じているかや、そもそもどのような遺伝子組み換えをしているのかなどの解説のほか、 PCRという遺伝子検査法についてちょうどニュースになっていたエボラ出血熱での事例を交えて説明し、 食品として本当に危険なものはどのようなことなのかを、参加者の皆さんとともに考えました。

 いずれも、参加者の皆さんから多くの質問が寄せられ、たいへん充実した講座でした。



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