第119回
電子スピンのはたらき
〜機能性材料から生体物質まで〜
話題提供者 : 中村 敏和 氏(分子科学研究所・准教授,一般社団法人 電子スピンサイエンス学会・会長 / 専門:物性物理学)
4月21日(金)
午後6時〜8時
電子は電気の担い手で,半導体や太陽電池など電子材料の重要な役割を果たしています.電子は小さな磁石(電子スピン)をもっており,方位磁石のように磁場に対して敏感です.私たちは,その電子の性質や働きを電子スピン共鳴という実験手法を用いて調べています.
化学反応や光合成でも電子の移動が鍵となっています.タンパク質の構造変化は生体機能や病理を理解する上で欠かせない情報です.医薬分野では,生活習慣病に大きく関わっている活性酸素の挙動を調べ,創薬や治療研究が行われています.その他,年代測定などの応用計測でも電子スピンが用いられています.今回のサイエンスカフェでは,電子スピンが関わる現象や応用研究を,紹介していきたいと思います.
7th Cafe
中区栄 3-18-1 ナディアパーク内
デザインセンタービル 7階
(協力:青少年文化センター [アートピア])
地下鉄名城線
矢場町 駅
徒歩10分
戻る