第121回
結晶表面のうずまき模様
〜結晶が成長するしくみについて〜
話題提供者 : 三浦 均 氏(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科・准教授 / 専門:惑星科学,結晶成長学)
6月16日(金)
午後6時〜8時
人類と結晶の関わりの歴史は,紀元前にまで遡ります。最初は装飾品として重用され,かの有名なクレオパトラ7世は自らのエメラルド鉱山を持っていたと伝えられています。古代ギリシャの時代には結晶の成因について関心が高まり,プラトンやアリストテレスなどの偉大な哲学者たちが様々な仮説を論じました。そして,科学革命を迎えた17世紀に,近代的な結晶成長学の法則が発見されるに至ります。しかし,結晶成長の統一理論が誕生するまでには,そこからさらに300年もの歳月が必要でした。現在では,無機物からなる結晶だけでなく,タンパク質のような有機物からなる結晶の成長についても,この統一理論で説明できることがわかっています。今回のサイエンスカフェでは,結晶が成長する基本的なしくみについてご紹介します。
7th Cafe
中区栄 3-18-1 ナディアパーク内
デザインセンタービル 7階
(協力:青少年文化センター [アートピア])
地下鉄名城線
矢場町 駅
徒歩10分
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