開催報告(特別企画)

名古屋市立大学総合生命理学部 新設記念
名古屋市立大学 × 名古屋市科学館
サイエンスパートナーシップイベント
中学・高校生を対象とした「サイエンスカフェ in 名古屋」

地球がデザインした結晶

講師:西本 昌司
(名古屋市科学館・主任学芸員 / 専門:地球科学)

結晶の形はどう決まる?

講師:三浦 均
(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科・准教授 / 専門:惑星科学、結晶成長学)

日時 : 2017年11月18日(土)
会場 : 7th Cafe (中区栄・ナディアパーク7階)

2017年11月18日に総合生命理学部新設記念サイエンスパートナーシップイベント「中学・高校生を対象としたサイエンスカフェin名古屋」をナディアパーク内デザインセンタービル7階の7th Cafeで開催いたしました。7th Cafeならびに特別協力いただきました名古屋市科学館の方をはじめ、開催までの準備にご尽力いただいた皆様、誠にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。また、中高生を中心にたいへん多くの方々にお申込みいただき、悪天候にもかかわらずご参加いただきました。本当にありがとうございました。

今回のサイエンスカフェでは2つの話題を提供いたしました。1つめの話題は西本昌司さん(名古屋市科学館 主任学芸員 / 専門:地球科学)に「地球がデザインした結晶」というタイトルで話題を提供していただきました。地球上に存在する様々な形の結晶をご紹介いただき、それらの形を決定する要因などをご説明いただきました。様々な色や形をした鉱石を会場に持参いただき、説明いただいた内容をより深く理解することができました。鉱石の中に液体が入った貴重な鉱石もお持ち頂き、中高生の皆さんはとても興味深く観察していました。

2つめの話題は三浦均さん(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科 准教授 / 専門:惑星科学・結晶成長学)に「結晶の形はどう決まる?」というタイトルで話題を提供していただきました。結晶には、水晶のような多面体結晶や雪のような樹枝状の結晶など様々な形があります。結晶はなぜいろんな形になるのか?結晶の形はどのようにして決まるのか? 結晶の形が決まる原理を数式を使うことなく分かりやすく解説していただきました。会場では、水が凍る瞬間は一時的に水温が上がることを実験にて立証していただき、中高生の皆さんはその現象に大変驚いていました。

両話題ともに学校の授業では経験することができない結晶の紹介や実験の実施を行っていただきました。1つの話題が40分間という短い時間でしたので詳細までは説明できず、もう少し話が聞きたかったというアンケート結果も見受けられました。時間が足りないと感じられた方には是非ご自身で調べていただき、さらに科学に興味を持っていただければと思います。来年度も開催を計画しております。今後も中学・高校生を対象にした理解増進活動は積極的に実施してまいりますので、機会があれば次回も是非ご参加ください。


奥津 光晴(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科)

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