開催報告(第131回)

最強の若者は生態学者を目指す!

講師:村瀬 香 氏(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科・准教授 / 専門:生態情報測定学)
日時 : 2018年5月18日(金)
会場 : 7th Cafe (中区栄・ナディアパーク7階)

今回のサイエンスカフェでは、「最強の若者は生態学者を目指す!」というタイトルで、生態学の研究と、その舞台裏を紹介させて頂きました。最強の若者は生態学者を目指す、というのは私の師匠の言葉であり、先輩の言葉です。生態学を学んだことで出会うことが出来た素晴らしい先生方・先輩方の驚きのエピソードをいくつか紹介させて頂きました。その中でも、名古屋にゆかりがある伊藤嘉昭(いとうよしあき)先生について詳しく紹介させて頂きました。沖縄のウリミバエ根絶に関する研究など多数の有意義な研究、多くの教科書の執筆、次世代の研究者を多数残したことを通じて、世界的にも非常に有名な研究者でありながら、名古屋ではあまり知られていないという現状があります。残念ながら伊藤先生の残された資料を名古屋で直接見ることは出来ません。関連書籍(「生態学者・伊藤嘉昭伝 もっとも基礎的なことがもっとも役に立つ」辻 和希 編集、海遊舎)に、伊藤先生の研究資料や、様々なエピソードが載っておりますので、是非手にとって頂ければと思います。

今回の話題の中で、「師匠は人格で選べ」という話があったのですが、サイエンスカフェの後のアンケートや質問コーナーで、この言葉に触れる方が多かったと思います。どのような分野の方でも、様々な経験から、同じような境地に至ることがあるのかもしれません。暖かいコメントを下さった参加者の皆様に、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。名古屋市立大学の総合生命理学部の学生さんや、中高生の皆さんにおかれましては、遅い時間に関わらず参加して下さりありがとうございました。とても嬉しかったです。最強の若者として、人生の荒波を乗り越えていって下さい。最後となりましたが、わざわざお時間を作って会場までお越し下さった皆さま、どうもありがとうございました。


村瀬 香(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科)

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