■ この装置は紫外、可視光領域にある蛍光スペクトルと共に、その寿
命を5ピコ秒(1000分の5
ナノ秒)の時間分解能で測定するシステムです。分子は光を吸
収すると通常励起一重項状態とい
うエネルギーの高い状態になりますが、この状態から光と
いう形でエネルギーを失う過程が蛍光
です。したがって蛍光は励起一重項状態が電荷移動
やエネルギー移動にどのように関与するか
の情報をもたらします。例えば光増感作用によ
る一重項酸素の生成過程では、準安定な三重項
状態という状態が関与しますが、励起一重
項状態がどれ程関与するかは蛍光の寿命測定で判
明することになります。
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