当研究室の研究に対する基本姿勢


1: 「興味」を大切に

 最先端の科学、ハイレベルの研究を目指すことはもちろん大切ですが、 その中に“楽しさ”や“やりがい”を見出すことができなければ研究 は続きません。当研究室では、自身の「興味」と「こだわり」を大切 にしたいと考えています。


2:何でも自身で体験

 いうまでもありませんが、人間を扱う研究には被験者が必要です。 どのように実験設定を工夫しても、研究内容によっては被験者に無理が かかったっり、被験者に不安を感じさせることがあります。何でもまず 自分でやって経験することが大切です。自分がまず実験台になって“アタリ” をつけることによって研究は動き出すものです。


3: 装置がなければ「作る」か「借りる」

 左の“測定装置など”のところを見ていただければ分かりますが、当研究室には 高額な測定装置はありません。でも、自分でノコギリやドリル、ヤスリ やグラインダーなどを使って装置を作るのも結構楽しいものです。自分 の手と頭を使って工夫することが研究の基本であり、新たな「発想」は そういう作業中に出てくることが案外多いものです。 また。作れない装置は、いざとなれば他から借りたり、共同研究の形で 他大学等に協力をお願いすれば研究は可能です。外部の方々が共同研究 をしたいと思うようなアイデアを出すことが大切です。

 「AD変換の出来るパソコンと筋電のアンプ1個でも、アイデア次第 で欧文雑誌レベルの研究は出来る」とは、私の恩師、森谷敏夫先生(京都 大学)の言葉です。


4: 最終的には「社会貢献」

 研究の目的、内容は様々です。 一見、何に役立つのか分からない研究が 思わぬ展開を見せることは研究の世界ではよくあること。しかし、当研究 室では、当面、中高齢者や青年期の方々を対象とした生活習慣病予防や体 力づくりに関わる研究を進め、微力ながらも社会貢献が出来ればと考えて います。