当研究室では現在、
1.自転車運動やランニング(パフォーマンス向上、技術改善)
2.普段着で出来る健康づくり(メタボとロコモの予防改善)
について生理学、バイオメカニクス立場から研究を進めています。

1では、そこそこ記録は出ていても、トレーニング内容、動きの改善を行えば、身体への
余計な負担や無駄なエネルギー消費を抑え、運動のパフォーマンスは上がります。
日本記録に遥かに及ばずとも、自己記録の更新には大きな意味があります。
各人に最良のトレーニング方法の開発や技術改善を追求したいと考えています。

2のメタボ予防・ロコモ予防は、世界一の速さで高齢化の進むわが国における最大の
課題とも言えます。スポーツウエアに着替えてジョギングを行っている人、ジムに
通って自転車こぎや筋力トレ-ニングなどを積極的に行っている人はごく一部で、
その人達は、自身でストイックに体調管理、健康づくりの出来る人と言えます。

政府が行った調査では、大半の人の健康づくりはウォーキングが中心です。
本研究室で行った調査では、そのウォーキングの中味は平地を中心とする散歩程度の
歩行であり、血液検査値、脚力いずれについても期待したほどの効果が得られていな
いという結果でした。

本研究室では、生涯自立した生活を送るには、日常的にどのような身体活動(歩行、
自転車運動、階段や坂道の利用)を行えばよいのかを明らかにしていきたいと考え
ています。

スポーツに興味のある方、健康づくりに関心のある方、臨床現場で運動指導に関わって
おられる方、是非一緒に研究を進めましょう。


また、自転車(エルゴメータ)は臨床現場ならどこにでもある運動負荷装置です。
当研究室では、虚弱高齢者の動きづくり、体力づくりにより効果的な運動方法の開
発に取り組んでいます。すでに現場で運動指導にあたっておられる方で学位取得を
考えておられる方、是非ご連絡下さい。