主な研究成果
2中心展開の公式
結晶中の分子間力を計算するために導いた式
Yasuda Potential
2中心展開の公式を使うと,結晶中の分子運動を支配する結晶場,分子間相互作用の具体的なポテンシャル形を決めることができる。この方法により,結晶場の数学的表現が可能になった。
One-Dimensional Hindered Rotor Model
回転軸を固定した分子の回転は周りに何もなければ,自由に回転できるが,障害物があると自由回転ではなくなる。結晶中の分子の回転は,規則正しい回転対称性のポテンシャル中での1次元回転子とみなすことができる。このモデルで回転の感受率などの性質が説明できる場合が多い。
Superlattice Model
2つの異なる層A,Bよりなる人口格子は,表面の層の半分を正確に扱えば,その中身は平均で置き換えることができるというモデル。このモデルは人口格子の表面波の厳密計算の展開形より導かれた。