名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

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Achievement
研究業績

雨夜教授の論文が国際学術誌 European Journal of Organic Chemistry に掲載されました

研究分野 物質科学(有機合成化学)
掲載誌 European Journal of Organic Chemistry
論文題目 Solution-Processable Multi-Substituted Buckybowls: Synthesis of Diindeno(1,2,3,4-defg:1’,2’,3’,4’-mnop)chrysene Derivatives
著者 Naoki Yoshida, Ryuhei Akasaka, Yusuke Awakura, Toru Amaya, Tetsuo Iwasawa
所属機関 龍谷大学、名古屋市立大学
概要 複数の置換基を有する可溶性のジインデノクリセン型バッキーボウルの合成に成功した(図1 中央)。バッキーボウルはサッカーボール型分子フラーレンC60(図1 左)の部分構造を切り抜いた骨格構造に相当するボウル型分子の総称である。これまでこのような化合物は有機エレクトロニクス材料として、その潜在性が有望視されてきたが、その溶解性に課題があった。今回、独自の合成ルートの開発により、複数置換基を有し良溶解性のインデノクリセン型バッキーボウルのグラムスケール合成が可能になった。容易な誘導化も例証した。また、MeO基の導入により最高被占軌道(HOMO)の分布が元のインデノクリセン型バッキーボウルと異なる位置に変化し(図1 右)、HOMO-LUMOギャップも小さくなったことが理論計算により示唆された。今後、有機半導体等の有機エレクトロニクス材料応用が期待される。
掲載日 2021.8.25
DOI doi.org/10.1002/ejoc.202100869
備考  

 

図1.左からフラーレンC60、本研究で合成されたバッキーボウルの例、その最高被占軌道(HOMO).