研究テーマ
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私たちは、赤外・ラマン・近赤外 分光法を用いて、
機能性物質(繊維蛋白質・液晶・有機超薄膜)や食品関連物質
分子構造や配向を明らかにしています。



◇ 蜘蛛糸などの繊維タンパク質の立体構造解析

FT-IR 蜘蛛糸は単純なアミノ酸が繰り返された繊維タンパク質ですが、強度などの面ですぐれた物性を持っています。
その分子構造と配向を顕微イメージング赤外吸収法などで研究し、機能発現メカニズムの解析と新規材料への応用を検討します。

◇ 液晶の動的な構造配向変化の研究

液晶は「液晶ディスプレイ」として一般的になりましたが、その開発のためにも、また記録材料などディスプレイ以外の素子としても、分子レベルでの配向評価に関する研究が必要不可欠です。
この研究室では、電場や界面で配向制御した液晶分子のダイナミクスを研究し、機能的な液晶素子の開発を提唱します。

◇ 単分子膜の構造評価と、機能発現メカニズムの解析

コマンドサーフェス
単分子膜(LB膜)を用いた、光による液晶配向制御法
「コマンドサーフェス」の模式図
色素の単分子超薄膜を作成して液晶の配向制御を行い、分子間相互作用と配向メカニズムを研究します。
「コマンドサーフェス」はその代表例で、単分子膜の構造評価が重要な研究テーマです。
分子一層でも分子構造を測定できる、FT−IRが威力を発揮する分野です。

◇ 食品化学に近赤外分光法を応用する

近赤外法は非破壊分析法であり、食品など赤外ラマン分光法では測定が困難だった分野での利用がすすめられています。
この研究室では、デンプンの糊化や老化を近赤外法で観察するなど、食品化学における分子論的な研究方法を提唱します。


◇ 学生さん(大学院生)のテーマ

2018年度入学した学生さんは、「近赤外・赤外分光法の食品化学への応用」をテーマに、研究生活を送っています。
詳しくは、研究室メンバーのページをご覧ください。