インタビューをした日:2020年2月14日
インタビューをした人:総合生命理学部 学部生(二年)

名前と研究分野とその内容をお願いします。
私の名前は櫻井宣彦で、研究分野は生物無機化学です。微生物を材料にやっています。


総合生命理学部の学生の印象を教えてください。
あんまり人のことを集中的にみると、ああでもない、こうでもないと思うでしょ?でも、気にしなければみんな平等に思えますね。基本あんまりそういうことは思わないようにしていますのでね、それが円満の元ですよ。気にするから腹が立ったりするんです。


では次に、総合生命理学部のいいところは何ですか?
まあ、理学部はあんまこの辺にないからね、学べる場があることはいいことだと思います。東海地方って結構,理学を勉強したい人がいるんですよね。教員もみんなフレンドリーな感じですし、私が行ってた大学の教授はこわくて話なんかできなかったです。とてもインタビューなんて雰囲気じゃないですよね。学生に対してとても手厚いと思います。教員が学生を見てられるという感じがします。


研究者になったきっかけは何ですか?
私は、修士を出て、青年海外協力隊に出たんですね。

研究の場には戻ってこれるとは思ってはいなかったんですね。帰国したときに、たまたま恩師の先生が、助手やらないかと誘ってくれて、その後博士の学位を取りました。そして、今のお仕事をさせてもらっています。


研究分野を選んだきっかけは何ですか?
普通の人は最先端の分野に行くんですけど、学部の研究の時から、酸化還元酵素を扱ってきていて、初めにやった酵素は、SODと言います。ずっと金属タンパク質を扱ってきていて、微生物を材料にするのがいいということがわかって、それでずっと研究を続けています。きっかけというか、ずっとやってきたから離れられないんですね。


研究の魅力は何でしょうか?
きっと大発見した時の快感だろうと思います。ただ、やってもやっても課題は残りますので、私はやり 続けるしかない、そんな感じですね。


研究で大変なことは?
この仕事につく前は本当に苦労しましたね。博士に入り直したときに、お金がなく、うどん屋で天ぷらうどんが食べれなくて、素うどんを食べてたときに涙が出てきて、それが一生忘れられないですね。

今でも研究費が少なければ、工夫する必要があり、さらに,大学では教育や大学運営も必要なので、研究以外のことが結構ありますね。


趣味は何ですか?
若い頃から、研究をずっと趣味としてやってきましたが、最近は運動をしています。正直,長生きしたいので、若い人に混じって頑張っています。


休日の過ごし方は?
家族は別のところに住んでいて、妻に会いに帰っていますね。


先生の学生時代はどんな感じでしたか?
こんな仕事につくなんて思ってもいなかったので、正直はちゃめちゃですね。恥ずかしくて言えないですね。

皆さんも今のうちは自分探しに集中してみてください。


先生の人生を四字熟語で表すと何になりますか?
因果応報,百戦錬磨(笑)


学生に求めることは何ですか?
最初の答と同じ,期待できないといった意味ではありませんが,期待するから腹が立つ。ただ,研究室に入ったら研究に集中してほしいですね。


最後に、あなたにとって理学とは
真理の追求という意味では理学は素晴らしいものですね。選ばれし人の究極の贅沢だと思いますね。


ありがとうございました。