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Research

放射光を用いた高精度なX線回折実験により、結晶中の原子や電子の状態を明瞭に観測することで、様々な物質の性質の起源を解明する研究を行なっています。
対象物質は酸化物からフラーレンまで多岐に渡り、フラーレン誘導体などの合成研究も行なっています。

・放射光X線回折による精密構造物性研究
 大型放射光施設SPring-8での実験 

・交流電場下の構造ダイナミクス計測
 Transient Crystal Structure of Oscillating Quartz
 交流電場下X線回折による鉱物圧電振動子の時分割結晶構造解析
 水晶振動子の振動機構を世界で初めて解明
 短パルスX線回折による水晶の振動機構の解明

・内包フラーレンの結晶構造解析
 炭素の檻に閉じ込められた自由な水分子
 リチウム内包C60フラーレンの岩塩型結晶を作製し構造を解明
 リチウムイオンを内包したC60フラーレンの岩塩型結晶
 単結晶電子密度解析によるC60フラーレンに内包されたリチウムイオンの観測

・フラーレンなど不飽和化合物の電子注入に基づく官能基化法の創出
 (京都大学 依光英樹 教授,筑波大学 笹森貴裕 教授との共同研究)