2019.4.20 |
最新の共同研究成果がGene誌に掲載されました。
植物のtRNAの発現量をin vivoで調べる新しい方法を開発しました。島根大学の赤間先生との共同研究で、新しい方法の検証をin vitro転写系を用いて行いました。
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2019.3.1 |
最新の研究成果が Plant Cell Physiology 誌のEditor's Choiceに選ばれました。
RNAポリメラーゼ III によって合成されるキャベツの長鎖非コードRNAの機能を解析しました。
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2018.9.1 |
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2016.10.31 |
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湯川研究室(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科)の紹介
植物遺伝子の作法(使われ方)を明らかにする研究 ー 植物分子生物学
植物の無細胞実験で遺伝子の制御メカニズムを明らかにします 湯川研究室では、名古屋市立大学の充実した環境で、植物の遺伝子について研究をしています。
植物の遺伝子は、どのような仕組みで利用されているのか、実は分からないことが、まだまだたくさんあります。そこに我々の奥深い研究対象があります。
すぐに応用につながることはありませんが、とても重要な研究だと思います。なぜなら、今後、植物研究は世界的な規模で、その役割の重要さが増すことが予想されるためです。その時のために植物特有の遺伝子の働きをよく理解しておく必要があります。
実際の研究は、新しい手法を取り入れて、分子のレベルで遺伝子の働きを明らかにします。その手法の一つが、in vitro(無細胞) 遺伝子解析法です。これは、試験管の中で、細胞内で行われる遺伝子発現の仕組みを再現します。技術的に難しい手法ですが、長年の努力の結果、実現できるようになりました。
究極の興味 ー 基礎生命科学
遺伝子発現を調べる電気泳動 私たちの抱いている植物遺伝子に対する興味は、元をたどれば、「植物がなぜ植物らしい特徴を持ち得たのか?」という興味から来ています。さらに究極には、生物誕生の謎への探求へとつながります。
少々大げさですが、我々の研究の究極の目的は、遺伝子の使われ方を糸口に、生命の原理を探求をしているといっても良いでしょう。
未知なる物への探求心は、決して無駄ではなく、未来に向けた人類の原動力なのです。希望に満ちた、自然科学の世界を、研究室の中で共有し楽しめるように、日々努力しています。
次世代の「理系脳」を持った人材の育成
名古屋市内に位置し、市民の健康と幸福に関わる研究・教育を進める名古屋市立大学で、果たすべき役割を理解しつつ未知の解明に取り組んでいます。
大学院生には、謎の解明に取り組むことの面白さを伝えたいと思います。そのために欠かすことのできない研究技術と科学的思考法を指導致します。
「理系脳」とは、自然科学の方法論に則った思考により、社会のあらゆる場面で自らバランスよく判断のできる能力と考えています。
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湯川硏における研究のまとめ
研究の目的 |
1.植物の遺伝子発現制御の仕組みを明らかにする
2.将来の植物の利用促進に備え、遺伝子発現の基礎知見を蓄積する
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研究材料の植物 |
タバコ、シロイヌナズナ、イネの植物体および培養細胞
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研究テーマ |
RNA合成(転写)機構の解明、タンパク質合成(翻訳)機構の解明、機能性RNAの発見と機能解析
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研究手法 |
独自技術の無細胞(in vitro)転写系および無細胞(in vitro)翻訳系と、その他一般的な手法の組み合わせ
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研究のキーワード |
植物遺伝子、遺伝子発現制御、転写、翻訳、無細胞解析系、in vitro転写、無細胞系、タバコ、シロイヌナズナ、イネ、植物培養細胞、核コード遺伝子、非コードRNA、RNAポリメラーゼIII、tRNA遺伝子、snRNA遺伝子、スプライシング、光依存遺伝子転写、ストレス応答、葉緑体遺伝子、遺伝子の相互作用
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