公募情報 of 非コードDNA

公募情報

   領域略称名:非コードDNA

   領域番号 3305

   設定期間 平成26年度~平成27年度

   領域代表者:小林 武彦

   所属機関 国立遺伝学研究所

真核細胞ゲノムの大半はタンパク質をコードしていない非コードDNA 領域である。この領域は、遺伝子の発現、DNA の複製開始、 遺伝子増幅や改変を引き起こす組換えのホットスポット、DNA の脆弱部位、染色体凝縮、染色体分配などの染色体上で起こる全て のイベントを制御、維持する作用を担っているが、同時に未だ詳細な解析がなされていない「ゲノムの秘境」でもある。

本領域研究では、 ゲノム中に多数散在する機能を持った非コードDNA 配列を「インターメア」と名付け、実験的、情報学的手法 により網羅的に抽出同定し、それらのクロマチン構造、相互作用ネットワークに着目して、非コードDNA による染色体制御の全体 像を解明する。また、その制御システムの異常により引き起こされる癌化や老化などの細胞機能の異常の発生メカニズムについて も解析する。

上記の目的を達成するために、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、2年間の研究を公募する。1年間の研究 は公募の対象としない。また、研究分担者を置くことはできない。特に、DNA配列の解析から特徴的な要素を抽出するような情報学 的な研究提案、さらにはその配列の持つ生理活性を実験的に検証するような研究(あるいは共同研究)の提案を歓迎する。

公募研究の採択目安件数は、単年度当たりの応募額500万円を上限とする研究を12件程度予定している。

なお、研究内容の詳細については、当領域ホームページを参照する こと。