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理学情報専攻について
 本専攻では、理系科学と情報処理に関する基礎的な知識と技術を習得し、その基盤の上に生命や物質に関わる諸現象の解明と応用に携わる人材を育成します。自然科学や数理情報科学の最先端の研究分野を有機的に配置し、科学技術立国日本を支える研究教育を行います。また既存分野の垣根を越えた研究教育を行い、21世紀の複雑な諸問題を科学的に解決し、持続可能な社会の実現に貢献できる人材の育成を目指します。

 専門科目の系列は次の2つの系から構成されています。
生命情報系
 この系列では、先端バイオサイエンスを駆使して、分子、細胞、個体、種の様々なレベルにおける複雑な生命情報ネットワークを解明し、人類の幸福と持続可能な社会の実現に貢献する研究教育を行います。大学院生は、分子から個体・種レベルまでを扱う基礎科目を履修しつつ、グローバルな視点から幅広い知識と行動力を習得し、生物環境と生物機能に関わる独創的な研究に取り組みます。博士後期課程では、これらに加えて自立した研究者になるために必要な能力を習得します。
 生物が関わる現象は、生体分子、細胞、組織、器官、個体、種といった階層ごとに形成された緊密な情報ネットワークと、これらの階層を縦断する情報ネットワークを通して制御されています。生体を構成する多種多様な物質は、それ自体が機能的な構造を持つとともに、より高次に組織化された時空間配置をとることで、複雑な生命活動を実現させています。遺伝・発生・進化・行動・運動などの複雑な生命現象を、ミクロな分子構造の視点からマクロな生態系の視点までを統合した生命情報として理解することをめざします。
自然情報系
   この系列では、自然科学に関わる様々な原理・法則の探求と問題の解決に、数学、情報学、天体地球科学、物理学、化学における最新のアプローチを駆使して取り組みます。大学院生は、これらの分野に関する科目を履修し、数理情報学と物質学の研究開発に必要な基礎学力を身に着けます。さらに研究活動を通じて地球環境と人類社会の調和及び持続的発展に貢献できる専門性の高い人材となることを目指します。博士後期課程では、これらに加えて自立した研究者になるために必要な能力を修得します。
 自然現象を記述するために必要不可欠な数学では厳密な理論が要求されます。論理的な思考を行いながら、精密な理論を導きます。情報学分野では、人間と自然の相互作用として発生する情報を理論的に解析し、人間の暮らしを豊かにするための応用に取り組みます。また、物体や物質の形成過程やそれらの構造と機能に関して、理論・観測・実験の多方面からアプローチします。物質の静的および動的状態を様々な手法で研究するとともに、物質の複雑な相互作用のメカニズムを自然情報として理解することをめざします。