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学生・修了生の声


2012s  三浦 陽子 さん 

 2015年度修了生 (生体要素情報系) 

 私は、他大学で助手として仕事をしながら研究を行う、社会人学生としてシステム自然科学研究科の博士課程に入学しました。以前は、食品の機能性成分が身体に対してどのような効果を示すかを主体として研究を行ってきました。研究を進めるうち、より分子レベルの研究に興味を抱くようになり、本研究科では、プロテアーゼの構造と機能の解明を中心に研究を進めました。一つのタンパク質の有する性質を多方面から検討することができたことは、非常に有意義であったと思います。社会人として入学すると、仕事の都合上研究を行う時間が限られ、遅々として研究が進まないこともよくありました。このような中で、先生方には様々な面でサポートやアドバイスをしていただけたため、少しずつでも研究を進めることができました。また、学生も多様な分野で研究を行っているため、話をしていると、異なる視点から物事を見ることの重要性に気づくこともありました。仕事をしながらの研究生活は、精神的にも肉体的にも辛いことが多いですが、「焦らない、でも止まらない」ことが重要であり、必ず研究成果も実ると感じました。


2012s  藤谷 武史 さん 

 2012年度修了生 (生体構造情報系) 

  名古屋市東山動植物園 飼育係 
 私は、社会人学生としてこの研究科で学んできました。 私の仕事は動物園の飼育係をしており、大学院では仕事である動物園の業務に活かすために入学を試みました。
 システム自然科学研究科の社会人長期履修生度を利用し、3年間の修士学生として学びました。 この制度のおかげで、非常に有意義にかつ効率よく勉学や研究に費やすことができ、非常に助かりました。

 私の研究テーマはカスミサンショウウオという小型の両生類の集団遺伝解析でした。 私の仕事である動物園では、両生類を担当しており、そのためこの動物を研究テーマに選びました。 このカスミサンショウウオは、地元名古屋市内に生息している非常に身近な両生類です。 絶滅危惧種に指定されており、野生下での生息悪化が懸念されている動物の一つです。

 動物園では飼育動物以外に野生の動物の保全は重要な任務の一つです。 そのため、私は保全を目的としたカスミサンショウウオの遺伝的多様性を明らかにしようと試みました。 初めての分子レベルの解析にはじめは苦戦しましたが、指導教授や研究室の方々にかなり助けていただきながら実験に取り掛かることができました。 野外での採集活動にも先生を始め研究室のメンバーにも手伝っていただき、周りに支えられながら研究を進めていったという印象でした。

 さらに、システム自然科学研究科は様々な分野の諸先生方がおられ、遺伝解析理論などは当研究科で副指導教官の先生に丁寧にご教授いただき、 非常に貴重な学習経験をさせていただきました。そのほか、生物多様性研究センターの先生には公私を含めた様々なアドバイスをいただき、 私は研究科の様々な先生をはじめ同期の学生や技術職員の方々に大変お世話になりました。

 指導教員はもちろんのこと、他の諸先生や学生立ちとも垣根がなくご指導やご協力いただけるのは、この研究科の最大のメリットだと思います。 この研究科は決して大規模な大学院ではありませんが、様々な分野があり、そして、様々な方と交流を持つことができる本当に楽しい研究科だと感じました。 社会人の方にとって、この研究科で学び研究することはかなりお勧めだと思います。


2009s  小林 達矢 さん 

 2009年度修了生 (生体高次情報系) 

   
 私は、ライン長に基づく画像鮮鋭化の最適化に関する画像処理の研究をしていました。

 私は学部生の頃から画像に関わる研究をしており、更に進んだ画像処理の研究を続けたいと思い、大学院進学を考えました。 その頃、私が最も興味を持っていたのが写真等の画像識別でした。そのような研究を調べていたとき、名市大での研究が目に留まり、研究室を訪問しました。

 在学中は研究が思う様に進まない、学費の為のアルバイト両立等苦しいこともありましたが、 先生方のサポートのお陰で無事研究を進めることができ、学会での研究発表をはじめ、企業とのやり取り等貴重な経験をさせていただきました。
 また、この研究科では専門科目の系列が4つあり、自身の研究系列だけでなく他の系列研究と互いに協力したこともありました。 同じ研究科とはいえ、他の系列の研究は私にとって新鮮なことばかりで、生体へのアプローチといっても様々な形があるのだと、 とても感銘を受けたのが記憶に新しいです。この研究科に進学した際には、是非様々な生体へのアプローチを見て、触って見識を広げてもらいたいと思います。

 現在の仕事は、インフラにかかわる業務についています。 大学院での研究をそのまま活かせる内容ではありませんが、研究室で養った、課題に対するアプローチ方法や考え方、モノの見方などが大いに役立っています。

 最後に、システム自然科学研究科で私が良いと思うところは、指導教員や担当に限らず先生方との距離が非常に近いことです。 先生方は、研究についてもそうですが、その他困ったことがあれば親身に相談にのってくれます。 したがって、積極的に自身が考えて行動すればそれに答えてくれる、とても良い環境が整っていると感じました。
 是非、やりたいことを片手に研究室を訪ねて欲しいと思います。


2003s  秋田 浩幸 さん 

 2003年度修了生 (生体物質情報系) 

  フジモトHD(株)大阪彩都研究所 
 私は、現在、フジモトHD(株)の大阪彩都研究所で働いております。 フジモトHDには、磁気治療器や着圧ソックスのピップ(株)や、医薬品、健康食品のワダカルシウム製薬(株)、化粧品のアブコ(株)といったグループ会社があります。 大阪彩都研究所では、医薬品、医薬部外品、化粧品、健康食品の分野において、これからのグループ会社と連携した業務を行っております。
  その中で、私の部署および私の業務は、グループ会社に提供する原料素材やその有効成分の探索と有効性の検証といった基礎研究を行ったり、 最終製品での有効性確認(ヒト臨床試験)を行っています。

  基礎研究では、素材の確認試験や安定性試験において、大学院で扱っていたFT-IRやUV-vis等の分析機器を用いた業務を行っております。 また、ヒト臨床試験では、試験のプロトコール作成から試験の実施し、試験結果においては、国内外の学会発表や論文投稿を行っております。
  大学院で扱って機器のスペクトル解析は、消費者クレーム品の原因追求にも役立っており、 これまでの経験が製品不良の原因追求の手段として活かされており、製品の品質確認としても役立っております。 これらは、社内でも余り関わったことない分野であるため、学生時代の経験が、現在、自分の武器にもなっています。

  システム自然科学研究科を考えている皆さんは、大学院での研究を行っていくことになりますが、 この研究科の先生方は、生徒と近くで向かいあっていただける方々ばかりです。また、少人数に先生がついていただける恵まれた環境でもあります。
  そのため、自分で思考錯誤して実験し、結果を出していったことが、現在の業務でも役に立っております。 また、人とは違うこと、多面的な視野が、企業でも求められているかと、思います。

  興味を持たれた皆さんは、システム自然科学研究科がどういう所なのか?興味ある研究室がどんなことをしているのか??  是非、一度、この扉を開けて頂きたいと思います。



2004ds  佐々木 忠将 さん 

 2004年度 博士後期課程修了 (生体要素情報系) 

  理化学研究所 環境資源科学研究センター 研究員 
 システム自然科学研究科は「自然科学を物理・化学・生物・数理・情報科学などの学術領域から学ぶ」という非常にユニークな研究科で、 私はシステム自然科学研究科に1期生として入学し、生体制御情報系の研究室に所属し、 高等植物の葉緑体の遺伝子発現に関する研究に取り組みました。
  講義では各分野の最先端の理論や技術を学ぶことができました。

  システム自然科学研究科の特徴のひとつに学部を持っていないことが挙げられます。 そのため、同級生・後輩は皆、様々なバックボーンを持っていました。 自身の研究や、熱意のある先生方の講義、バックボーンの異なる学友との交流を通して、 様々な科学的観点から生命現象を捉えることの奥深さとその魅力に気付き、博士後期課程まで進学することを決めました。

  実験は、思うように進まず失敗することも多かったですが、 そのときに支えていただいた恩師・先輩・同級生・後輩との出会いはかけがえのないものであり、 今でも交流は続いています。
  特に、修了後は多方面に就職し全くの異分野で活躍する同輩・後輩との交流は、社会人になった今でも大きな刺激にもなり勉強になります。

  学位取得後は、愛媛大学ベンチャービジネスラボラトリー講師、東京理科大学基礎工学部助教を経て、 現在は理化学研究所環境資源科学研究センターに所属し、研究・教育に携わっています。
  研究を進めるにあたって、システム自然科学研究科で得た知識が礎になっていることは言うまでもありませんが、 近年、私の職業分野である研究・教育の現場はもちろんのこと、多くの分野は多様な専門が入り乱れ協調しながら成り立っています。
  このような異分野融合はどんどん広がっており、職業分野に関わらず、 ひとつのプロジェクトを進めるうえで多角的な視点からサイエンスに基づいたディスカッションができる能力は 今後ますます求められるものとなるでしょう。 そのときに、システム自然科学研究科で得られるであろう知識と経験が、 システム自然科学研究科へ進学することを検討している皆さんの人生にとって、きっと大きな意味を持つものと考えています。
  ぜひシステム自然科学研究科へ進学し、卓越した専門知識と幅広い科学知識を習得し、充実した研究生活を送って下さい。



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