開催報告(第117回)

花を取り巻く植物の話

講師 : 木藤 新一郎 氏(名古屋市立大学システム自然科学研究科・教授 / 専門:植物生理)
日時 : 2017年01月20日
会場 : 7th Cafe (中区栄・ナディアパーク7階)


 植物の花は、私たちの日常生活に彩りや安らぎを与えてくれます。それは、花が昆虫をはじめ私たち動物の気をひくように進化した為です。今回のサイエンスカフェでは、花がどのような理由で進化して現在の多種多様な形になったのかと、茎頂の分裂組織が分化して花が形成されるしくみについての話題が提供されました。

 はじめに、花の基本構造についての説明があり、その後に裸子植物と被子植物では構造が異なることや、被子植物は受粉を効率良よく行うために花を多様な形に変化させたとの説明がありました。一般に、虫媒花や鳥媒花は花粉の媒介者を引き寄せるために花を目立つ形に変化させていることや、逆に風媒花は動物を引きつける必要がないので見た目も地味になり、イネの花ように花弁や萼片が退化して私たちが花と認識できない形に姿を変えたものもあることが紹介されました。普段目にする植物の花の形の役割についての話でしたので、皆さん興味深く聞かれていました。その後、花が咲くしくみについての説明がありました。植物は光の情報を感知して花を咲かせていますが、それがどのような機構で制御されているのかについて詳しく説明されていました。専門的で少しわかりづらい話でしたが、写真やイラストを使って丁寧に説明されていたので参加者も理解しようと聞き入っている様子がみられました。

 今回の参加者は50名弱でした。質疑応答も活発に行われていましたし、講演終了後も参加者と話題提供者との間で意見交換がしばらく続いていました。今回のサイエンスカフェは、市民の方々が植物の花の構造や機能について再認識する良い機会になったのではないかと思います。


木藤 新一郎(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科)

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