本研究室・博士前期課程2年の鳥居くんが,Scientific Reports に論文を発表しました。岩石に含まれる鉱物内に記録された縞状の周期的な組成分布変動(波動累帯構造)が,不純物による結晶成長阻害作用によって形成されることを初めて理論的に示した成果です。自然界には不純物が普遍的に存在していることから,今回提案したメカニズムは,岩石中の鉱物のみならず,引責中の鉱物や生体鉱物(結石など),さらには,不純物存在下における工業結晶など,様々な分野の結晶成長過程における不純物の作用を解明する理論的基盤と成りえます。