今日は、総合生命理学部の合格発表です。やる気のある学生さんが、たくさん来てくれると、我々も頑張れます。

ところで先週、珍しい実験をしたので、紹介します。

湯川研の研究テーマの中で最重要に思っているのは、植物遺伝子の発現制御の仕組みを調べることです。これは、意外にもよく分かっていません。

遺伝子の発現は、DNAからRNAを作る転写の過程がメインなので、湯川研の転写も研究がメインになります。

ではどうやって調べるのかというと、試験管の中で植物の転写(RNA合成)を再現します。こういう類の実験を一般的に、in vitro(イン・ヴィトロ)実験といいます。

写真は、植物の細胞から、転写制御に必要なタンパク質を精製している過程です。

細胞から核を単離して、塩を加えてミックスすると、写真のようなネバネバしたものができます。これは、核からDNAが飛び出てきてタンパク質と絡まっている状態、いわゆるクロマチンが濃縮されています。

この後、遠心分離するのですが、ネバネバ過ぎて遠沈管にうまく詰められません。そこで、ピンセットで摘んで無理やり詰め込みます。

実験には意外なノウハウがあるのです。器用さも重要です。