笹森教授の解説記事が国際学術誌Chemistry A European Journalに掲載されました
研究分野 | 物質科学(典型元素化学、有機化学、無機化学) |
掲載誌 | Chemistry A European Journal |
論文題目 | Tetrylones: An Intriguing Class of Monoatomic Zero‐valent Group 14 Compounds |
著者 | Paresh Kumar Majhi and Takahiro Sasamori* |
所属機関 | 名市大システム自然科学研究科 |
概要 | カルボンと呼ばれる、炭素0価化学種は、その炭素上の二つの孤立電子対に由来したユニークな性質をもっており、最近注目を集めている化学種である。その高周期元素類縁体、すなわち、Si(0)、Ge(0)、Sn(0)、Pb(0)などの化学種は、メタリロンと呼ばれ、理論化において精力的に研究がなされていた。最近では、かさ高い置換基による立体保護効果をもつ強いσドナー性配位子が開発され、これらを活用することで、安定なメタリロン種が合成・単離されるようになってきており、その電子的な性質や反応性が明らかとなってきている。本総説では、最近のメタリレンに関する研究を総合的に紹介し、配位安定化されたメタリロン種の性質について解説した。 |
掲載日 | 2018年7月6日 |