| 研究分野 |
生命科学(分子生理学) |
| 掲載誌 |
The Journal of Physiology |
| 論文題目 |
Interleukin-1β triggers muscle-derived extracellular superoxide dismutase expression and protects muscles from doxorubicin-induced atrophy |
| 著者 |
Mami Yamada, Mitsuharu Okutsu |
| 所属機関 |
名古屋市立大学 |
| 概要 |
加齢や慢性疾患は酸化ストレスを増大し筋萎縮を誘導します。しかしながら、これを軽減する効果的な方法の確立は未だ十分ではありません。本研究では、酸化ストレスを増大し筋萎縮を誘導するドキソルビシン(癌化学療法などで使用)を用い、骨格筋の抗酸化物質の産生を調節する分子機構の解明を目的としました。その結果、ドキソルビシン投与は分泌型の抗酸化酵素であるEcSODの発現を減少したが、その減少には炎症性サイトカインであるIL-1βの低下が関与しました。また、培養筋菅細胞やマウス骨格筋にIL-1βを一過性に添加あるいは投与するとEcSODの発現と分泌が促進し筋萎縮を抑制しました。これらの結果は、慢性的に増加すると筋萎縮を誘導するIL-1βは、一過性の刺激であれば筋量維持に貢献することを立証しました。 |
| 掲載日 |
2023.10.10 |
| DOI |
10.1113/JP285174 |
| 備考 |
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