| 研究分野 |
生命科学(細胞遺伝学) |
| 掲載誌 |
Genetics |
| 論文題目 |
Role of the San1 ubiquitin ligase in the heat stress-induced degradation of non-native Nup1 in the nuclear pore complex |
| 著者 |
Takanari Ikeda, Kenji Yamazaki, Fumihiko Okumura, Takumi Kamura, Kunio Nakatsukasa |
| 所属機関 |
名古屋市立大学、名古屋大学、福岡女子大学 |
| 概要 |
核膜孔複合体は真核生物の核膜を貫通する巨大なタンパク質複合体で、核-細胞質間の物質輸送を制御しています。その分子量は、脊椎動物では約120 MDa、出芽酵母では約60 MDaと見積もられています。筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患において、核膜孔複合体の構成因子や輸送受容体などの凝集体が観察されることから、核膜孔複合体の恒常性と神経変性疾患との関連が注目されています。本研究では、出芽酵母において、核膜孔複合体の形成に異常が生じると、構成因子の一つNup1がユビキチンリガーゼSan1を介してプロテアソームにより分解されることを見出しました。生化学的、遺伝学的な解析から、San1は核膜孔複合体で生じた異常な構成因子を分解へ導くことで、その恒常性維持に寄与している可能性が示唆されました。 |
| 掲載日 |
2024.2.1 |
| DOI |
10.1093/genetics/iyae017 |
| 備考 |
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