雨夜教授の論文が国際学術誌 Tetrahedron Lett. に掲載されました
| 研究分野 | 物質科学（有機合成化学） |
| 掲載誌 | Tetrahedron Lett. |
| 論文題目 | Relevant synthesis to manipulating non-planarity in dibenzo[g,p]chrysene: Substitution reactions at the bay |
| 著者 | Shinsuke Kamiguchi, Ryuhei Akasaka, Naruhiro Yoshida, Tomoya Imai, Yousuke Yamaoka, Toru Amaya, and Tetsuo Iwasawa |
| 所属機関 | 龍谷大学、名古屋市立大学 |
| 概要 | 多環芳香族炭化水素化合物は、その発光特性や半導体特性から有機エレクトロニクス材料として期待されている化合物群である。今回、多環芳香族炭化水素の１つであるジベンゾ[g,p]クリセンにおいて、その２つのbay領域に置換基を導入することに成功した。これにより、導入する置換基の大きさに依存して、ジベンゾクリセン骨格をねじることが可能になった。SO2Me基を導入した時に最も大きくねじれ、中央のナフタレン部位のねじれ角は57.4°に達した。またジメチルシリル基で架橋しジベンゾシロール骨格を２つ有する誘導体も合成できた。得られた化合物群のHOMOやLUMO準位は置換基に依存し、SO2Me基を導入した時、HOMOおよびLUMOが最も低下した。今後、有機発光材料をはじめとする電子材料応用が期待される。 |
| 掲載日 | 2022.2.5 |
| DOI | doi.org/10.1016/j.tetlet.2022.153664 |
| 備考 |
２つのbay領域に置換基をRを有するジベンゾ[g,p]クリセン化合物（左）およびジベンゾシロール誘導体（右）