名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

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Achievement
研究業績

雨夜教授の論文が国際学術誌 Angew. Chem. Int. Ed. に掲載されました

研究分野 物質科学(有機合成化学)
掲載誌 Angew. Chem. Int. Ed.
論文題目 Overlooked Factors Required for Electrolyte Solvents in Li–O2 Batteries: Capabilities of Quenching 1O2 and Forming Highly-Decomposable Li2O2
著者 Kiho Nishioka, Mizuki Tanaka, Hayato Fujimoto, Toru Amaya, Sensuke Ogoshi, Mamoru Tobisu, Shuji Nakanishi
所属機関 大阪大学、名古屋市立大学
概要 リチウム空気電池は、軽くて大容量という特徴を持つ次世代二次電池である。今回我々は、リチウム空気電池の電解質として、N,N-ジメチルアセトアミド(DMA、図)を用いることで、優れたサイクル特性が発揮できることを見出した。この優れたサイクル特性は、一重項酸素のクエンチと、分解性の高いLi2O2生成に起因すると考えている。これまで、リチウム空気電池のサイクル特性向上の重要な因子として、電解質のスーパーオキシドラジカルに対する耐性向上が挙げられていた。一方、今回用いたDMAは、O2耐性が必ずしも高いわけではないものの、一重項酸素のクエンチと分解性の高いLi2O2生成というこれまで見落とされていた要因のために、優れたサイクル特性を示すことが明らかになった。このように、本研究は、リチウム空気電池の電解質の新しい設計指針を提供するものである。今後、電気自動車やドローンなどで需要が高まることが予想される次世代電池の開発に貢献するものと期待される。
掲載日 2022.1.25
DOI doi.org/10.1002/anie.202112769
備考  

 

本研究でリチウム空気電池の電解質として用いられたN,N-ジメチルアセトアミド(DMA)の構造