中務准教授の論文が国際学術誌 Nature Communications に掲載されました
研究分野 | 生命科学(細胞生物学,生化学) |
掲載誌 | Nature Communications |
論文題目 | Proteolysis of adaptor protein Mmr1 during budding is necessary for mitochondrial homeostasis in Saccharomyces cerevisiae |
著者 | Keisuke Obara, Taku Yoshikawa, Ryu Yamaguchi, Keiko Kuwata, Kunio Nakatsukasa, Kohei Nishimura, and Takumi Kamura |
所属機関 | 名古屋市立大学,名古屋大学 |
概要 | ミトコンドリアは、エネルギー物質である ATP や脂質などを作り出す重要な細胞内小器官である。新しい細胞が生まれる際には、ミトコンドリアをはじめとする細胞小器官は、新しい細胞に分配されて遺伝する必要がある。本研究では、ミトコンドリアが積み荷として、モータータンパク質ミオシンによって目的地(新しい細胞)に運ばれた後に、ミオシンとミトコンドリアを繋ぎ止めている留め具タンパク質 Mmr1 が積極的に壊されることで、ミトコンドリアが、ミオシンから解放されて自由に動き回ることを発見した。留め具タンパク質 Mmr1 の分解が起こらないと(積み荷の荷降ろしが滞ると)、ミトコンドリアの分布や形態、更には働きに異常が生じて、有毒な活性酸素が多く産出されることも分かった。 |
掲載日 | 2022.4.14 |
DOI | 10.1038/s41467-022-29704-8 |
備考 | プレスリリースされました |