名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

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Achievement
研究業績

雨夜教授の論文が国際学術誌 Beilstein Journal of Organic Chemistry に掲載されました

研究分野 物質科学(有機合成化学)
掲載誌 Beilstein Journal of Organic Chemistry
論文題目 Electrochemical and spectroscopic properties of twisted dibenzo[g,p]chrysene derivatives
著者 Tomoya Imai, Ryuhei Akasaka, Naruhiro Yoshida, Toru Amaya, Tetsuo Iwasawa
所属機関 名古屋市立大学、龍谷大学
概要  ジベンゾ[g,p]クリセン(DBC、図中の黄色部分)は、ねじれたナフタレンコアに4つのベンゼンが縮環した興味深い構造の化合物であり、有機電子材料として潜在的な応用性が期待されている。しかしながらDBCは溶解性に乏しいことが一つの課題であった。我々の共同研究グループは最近、DBCの新規置換基導入法を開発し、有機溶媒に可溶な種々のDBC誘導体の合成を達成している。一方で、その置換基がDBC誘導体の物性に対してどのように影響を及ぼすか、については未解明であった。このような背景の下、本研究では、DBC 誘導体における置換基と、電気化学的および分光学的特性の関係を調べるとともに、密度汎関数計算(DFT)を駆使して、その相関について考察した。その結果、メトキシ基の両側に置換基を導入することでメトキシ基の配向を制御でき、それによりHOMOおよびLUMOを下げることができるという興味深い現象を見出した(下図)。本研究で得られた結果は、DBC誘導体に基づく有機エレクトロニクス材料創成の設計指針を示す重要な知見になり得る。
掲載日 2022.8.3
DOI doi.org/10.3762/bjoc.18.96
備考 オープンアクセス

 

DBC誘導体における置換基Zのフロンティア軌道への影響