熊澤教授の論文が学会誌「爬虫両棲類学会報」に掲載されました
研究分野 | 生命科学(生物多様性科学) |
掲載誌 | 爬虫両棲類学会報 |
論文題目 | ミトコンドリアDNA塩基配列を用いた名古屋圏のツチガエルの遺伝的解析:近年の生息地分断と遺伝的分化度の上昇 |
著者 | 寺本匡寛#,横山悠理#,熊澤慶伯,島田知彦(#共同第一著者) |
所属機関 | なごや生物多様性センター、名古屋市立大学、愛知教育大学 |
概要 | 尾張平野と岡崎平野の13地点を中心に全国から採集されたツチガエル202個体について、ミトコンドリアDNAの主要非コード領域の塩基配列を決定し、集団遺伝解析を行った。名古屋市内で本種が唯一生息する北区の近接する2地点を含め、一宮市・江南市・扶桑町などの点在する生息地点間で大きな遺伝的分化が検出され、これらの地点に生息する個体の遺伝的多様性も概して低いことが分かった。生息地の連続性が比較的保たれている岡崎平野と異なり、尾張平野では開発によって本種の生息地の分断が進み、遺伝子の多様性も失われていることが示された。 |
掲載日 | 2022.11 |
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備考 |