名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

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Achievement
研究業績

木村教授の論文が国際学術誌 Neuroscience Research に掲載されました

研究分野 生命科学(神経科学)
掲載誌 Neuroscience Research
論文題目 Neural mechanism of experience-dependent sensory gain control in C. elegans
著者 Yosuke Ikejiri, Yuki Tanimoto, Kosuke Fujita, Fumie Hiramatsu, Shuhei J. Yamazaki, Yuto Endo, Yasushi Iwatani, Koichi Fujimoto, Koutarou D. Kimura
所属機関 名古屋市立大学、大阪大学、弘前大学
概要

私たちの「脳のはたらき」を理解するためには、脳を構成する神経細胞の活動を計測することがとても重要です。しかし、例えば「学習」の結果として神経細胞の活動が変化しても、多くの場合は「活動が大きい/小さい」くらいしか分かりません。

今回私たちは、
(1)  線虫の匂いを感ずる神経細胞の活動が「匂い濃度の1階微分と2階微分の漏れ積分」という比較的単純な数式で表わせる
(2) 事前に嫌いな匂いを嗅がせておくと2階微分の項だけが消えて、わずかな匂い変化に応答しなくなる
(3) この変化のお陰で線虫は嫌いな匂いから効率的に逃げられる
(4) 2階微分の項の消去に関係しそうな遺伝子が2つは存在する
ことなどを明らかにしました。

この研究の成果は、数理モデルを用いた「異なる研究手法の統合」が神経活動や「脳のはたらき」のより深い理解につながることを示しています。

掲載日 2023年1月19日にonline公開済み
DOI https://doi.org/10.1016/j.neures.2023.01.006
備考 プレスリリースは こちら