湯川教授の論文が国際学術誌 Plant and Cell Physiology に掲載されました
研究分野 | 生命科学(植物生理学) |
掲載誌 | Plant and Cell Physiology |
論文題目 | Pol III-dependent BoNR8 lncRNA and AtR8 lncRNA contribute to hypocotyl elongation in response to light and abscisic acid |
著者 | Nan Zhang, Kai Xu, Shengyi Liu, Rong Yan, Ziguang Liu, Ying Wu, Yifang Peng, Xiaoxu Zhang, Yasushi Yukawa, Juan Wu |
所属機関 | Northeast Forestry University (China), Nagoya University, Institute of Animal Husbandry of Heilongjiang Academy of Agricultural Sciences (China), Qiqihar University (China), Nagoya City University |
概要 | AtR8 lncRNAはアブラナ科のモデル植物であるシロイヌナズナから発見された機能が不明の長鎖非コードRNAである。RNAポリメラーゼIIIで転写され、細胞質に多量に蓄積する。またBoNR8 lncRNAはAtR8 lncRNAと配列が似たキャベツ由来の長鎖非コードRNAである。ともに感染防御や種子の発芽に深く関与することが示されている。本論文は、これら2つのRNAが、さらに種子発芽時の茎(胚軸)の成長にも深く関与することを明らかにした。一般的に胚軸の成長は、光と植物ホルモンの一種であるアブシジン酸によって制御されている。同様にBoNR8 lncRNAはAtR8 lncRNAも、光とアブシジン酸に影響を受けてその発現量が制御されている。興味深いことに、極めて配列の類似性が高いこの2つのRNAの光に対する応答は全く逆であった。 |
掲載日 | 2023.3.24 Online 公開 |
DOI | 10.1093/pcp/pcad025 |
備考 |