秦准教授の論文が国際学術誌 Astronomy & Astrophysics に掲載されました
研究分野 | 物質科学(宇宙物理学) |
掲載誌 | Astronomy & Astrophysics |
論文題目 | The persistent shadow of the supermassive black hole of M87 II: Model comparisons and theoretical interpretations |
著者 | Event Horizon Telescope Collaboration |
所属機関 | 国立台湾師範大学、国立天文台、東北大学、新潟大学、八戸高専、名古屋市立大学、他国内外のEHT所属研究機関 |
概要 | 活動銀河の中心に存在する巨大ブラックホールは天文学最大の謎の1つである.本研究では、国際ミリ波電波干渉計ネットワーク「イベント・ホライズン・テレスコープ」によって撮影されたM87巨大ブラックホールの観測画像を、最先端の理論シミュレーションと詳しく比較した.その結果、巨大ブラックホールの自転軸の向きが地球から遠ざかる方向に向いていることを確認するとともに、周囲を回転するガス円盤が乱流状態になっていることが示された.本研究成果は未だ謎多き巨大ブラックホールの周辺構造を理解する手がかりを与えるものである.本学からEHTに参加する秦は、ハワイJCMT局の観測運用及び本研究で使用された観測データの解析に貢献した. |
掲載日 | 2025.1.22 |
DOI | 10.1051/0004-6361/202449790 |
備考 |

キャプション:M87ブラックホールの観測画像(左)と理論画像(中央・右)。(左) 2018年(上)と2017年(下)に行われたEHTの観測で得られたM87ブラックホールの画像。(中央) 2つの異なる時間における一般相対論的磁気流体力学シミュレーションに基づく画像。(右) 中央の画像をEHTの解像度に合うようにぼかした画像。画像クレジット:EHT Collaboration