秦准教授の論文が国際学術誌 The Astrophysical Journal に掲載されました
| 研究分野 | 物質科学(宇宙物理学) |
| 掲載誌 | The Astrophysical Journal |
| 論文題目 | Jet Collimation Profile of the Low-luminosity Active Galactic Nucleus M84: Insight into the Jet Formation in the Low-accretion Regime |
| 著者 | Elika P. Fariyanto, Kazuhiro Hada, Yuzhu Cui, Mareki Honma, Masanori Nakamura, Keiichi Asada, Xuezheng Wang, and Wu Jiang |
| 所属機関 | 国立天文台、東京大学、名古屋市立大学、八戸高専、台湾中央研究院天文天体物理学研究所、上海天文台 |
| 概要 | 活動銀河中心核(巨大ブラックホールのエネルギーで輝く天体)から観測される強力なジェット(ビーム状の噴出ガス)の発生・伝搬メカニズムは天文学の大きな謎の1つである.本研究では活動性の極めて弱い巨大ブラックホールから噴出するジェットについて、超長基線電波干渉計を用いてその形状を詳しく観測した.その結果、細く絞られたジェットの形状がブラックホールから噴出後、予想よりも遥かに早い段階で終焉し、円錐状に広がっていくことを発見した.本結果は、巨大ブラックホールの活動性と、ジェットの形状には密接な関係があることを示しており、未だ謎に包まれたジェットの発生メカニズムに重要な知見を与えるものである.秦は責任著者として本研究を統括した. |
| 掲載日 | 2025.9.11 |
| DOI | 10.3847/1538-4357/adf4d9 |
| 備考 | 日本語記事は こちら。 |

巨大ブラックホールから噴出するジェットの想像図と今回撮影されたM84銀河の電波ジェット.(クレジット イラスト:NASA/JPL-Caltech, 電波画像:Fariyanto et al. 2025, Laing and Bridle 1987)





