木村教授の論文が国際学術誌Japanese Journal of Applied Physicsに掲載されました
研究分野 | 生命科学(神経科学) |
掲載誌 | Japanese Journal of Applied Physics |
論文題目 | How do we know how the brain works? —Analyzing whole brain activities with classic mathematical and machine learning methods |
著者 | Chentao Wen, Koutarou D. Kimura |
所属機関 | 名古屋市立大学、理化学研究所・革新知能統合研究センター |
概要 | 我々の脳は、外部環境の認知・記憶・判断などを行います。このような脳の様々な機能は、脳を構成する神経細胞のネットワークのどのようなはたらきによって実現されているのでしょうか? 近年の技術的な発展によって、ヒトの場合はfMRI(機能的磁気共鳴画像)装置を用いて、また実験動物では1つ1つの神経細胞の活動を脳全体において顕微鏡で計測する「イメージング」によって脳全体の活動を計測することが可能になってきました。しかし、このような大量の神経活動からその「意味」を見つけるためには、強力な数学的手法が必要であり、特に近年では人工知能(機械学習)的技術による分析が重要な手段となってきています。 本学システム自然科学研究科のWen Chentao(温琛涛)博士研究員と木村幸太郎教授は、全脳活動を計測する手法・分析する手法・それら知見の利用方法に関する英文総説を発表しました。この総説は、脳科学の非専門家に向けて書かれていますので、個々の神経細胞を対象とする神経科学者、脳活動ビッグデータなどに興味を持つデータ科学者、またこれらデータ解析手法に興味を持つ応用数学・応用物理の研究者の方々に役立つと考えられます。 |
掲載日 | 2020年3月5日 |
DOI | 10.35848/1347-4065/ab77f3 |
備考 |