笹森教授の論文が国際学術誌Dalton Transactionsに掲載されました
研究分野 | 物質科学(典型元素化学、有機化学、無機化学) |
掲載誌 | Dalton Transactions |
論文題目 | Ferrocenyl-substituted Low-coordinated Heavier Group 14 Elements |
著者 | Takahiro Sasamori* |
所属機関 | 名市大大学院理学研究科 |
概要 | ケイ素やゲルマニウムなど、高周期14族元素の低配位化学種(多重結合や配位不飽和二価化学種)の性質に興味が持たれている。立体保護の手法を用いることで、これらの化学種が安定な化合物として合成・単離され、その構造的特徴が明らかとなってきた。一方、これらの低配位化学種は容易に酸化・還元を受けることが知られているものの、そのカチオン種やアニオン種が不安定であったため、実験的に酸化還元挙動を調べることは困難であった。そこで、これら高周期14族元素低配位化学種の酸化還元挙動を安定化する手法として、「フェロセニル基」を導入する方法を着想した。実際に、これまで種々フェロセニル基置換の高周期14族元素低配位化学種を合成・単離し、その酸化還元挙動を詳細に検討し報告した内容を総説としてまとめた。 |
掲載日 | 2020年5月13日 |
DOI | 10.1039/D0DT01426E |
備考 |