第147回「mtDNA D-loop領域を用いた分子系統学的解析による日本在来鶏の来歴の推定」
講師 | 布目 三夫 氏(名古屋大学・鳥類バイオサイエンス研究センター) |
日時 | 2018年8月8日(水),13:30〜14:30 |
場所 | 4号館3階 大講義室 |
概要 | 本セミナーでは日本在来のニワトリ品種(日本在来鶏)の由来について、分子系統学的手法を用いて調査した結果を紹介します。日本在来鶏は約40品種が報告されており、その起源については調べられていませんでした。本研究では、新規に解読した日本在来鶏のD-loop配列(500 bp)とデータベースのD-loop配列を合わせて、27品種699個を解析し、海外のニワトリ品種 約5,000個体分のD-loop配列と比較し、日本在来系の起源を推定しました。その結果、中国に起源を持つ品種や東南アジアに起源をもつ品種がいることが明らかとなりました。しかしながら、特に東南アジア諸国の在来鶏のミトコンドリアDNAのデータが不足気味であるため、今後、各国の研究者と協力して、東南アジアの在来鶏の遺伝学的調査を進める予定です。 |
連絡先 | 熊澤 慶伯(内線5844) |
詳細 |
※第50回生物多様性研究センターセミナーを兼ねる