第158回「緑藻クラミドモナスの概日時計~植物型?それとも動物型?~」
講師 | 松尾 拓哉 氏(名古屋大学・遺伝子実験施設) |
日時 | 2019年9月20日(金),16:30〜17:30 |
場所 | 1号館202教室 ※いつもと講義室が違います |
概要 | 昼夜の変化に適応するため、生物は進化の過程で概日時計を獲得しました。概日時計の中心的な分子機構は、いくつかの転写因子が織りなす転写制御の自己フィードバックループであると考えられています。また、それらの転写因子には生物の界を超えた保存性は見られず、進化の過程で独立に獲得されたと考えられています。クラミドモナスは単細胞性の緑藻の一種です。細胞の大半を葉緑体が占め、それを使って光合成を行う植物です。一方、鞭毛や中心体など、被子植物が進化の過程で失った動物的な特徴も残しています。クラミドモナスはどのような概日時計を持っているのでしょうか?本セミナーでは、クラミドモナスの研究から見えてきた緑藻の独特な概日時計を、陸上植物や動物の概日時計と比較しつつ紹介します。 |
連絡先 | 中務 邦雄(内線5856) |
詳細 | |
備考 | 本セミナーは第54回生物多様性研究センターセミナーを兼ねています。 |