第160回「Doodle 図式の一般化と交換子関係式」
講師 | 鎌田 聖一(大阪大学) |
日時 | 2021年8月18日(水),14:00〜 |
場所 | 4号館 小講義室1 |
概要 | 平面または球面上のいくつかの閉曲線のはめ込みによる像で、多重点が横断的に交わる2重点のみであるものをDoodle図式という。1角形の生成と消去(1型R変形)と2角形の生成と消去(2型R変形)を有限回施して移り合う図式を(doodleとして)同値であるとみなして、その同値類のことをdoodleという。この概念は、R. FennとP. Tayler (1979)により導入され、M. Khovanov (1997)により再定式化された。 講演者とA. Bartholomew, R. Fenn, N. Kamadaは、一般の有向閉曲面上のdoodle図式を考え、その安定同値類が、仮想交点を許した平面上のdoodle図式の同値類(仮想doodle)と対応がつくことを示した。 この講演の前半で、上の関係について説明し、後半では球面上のdoodle図式と自由群の交換子関係式との関係について解説する。 |
連絡先 | 鎌田 直子(内線5854) |
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備考 |