第163回「健康な皮膚と病的な皮膚における炎症反応の時空間的制御戦」
講師 | 須藤 麻希(大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻, D3) |
日時 | 2023年3月15日(水),17:00〜18:00 |
場所 | 滝子キャンパス1号館202号室 |
概要 | 皮膚炎は炎症促進因子と炎症抑制因子の間の相互作用によって生ずる。促進と抑制のバランスが正常に保たれた健康な皮膚では、紅斑が現れた後に消失する。一方でバランスが乱れた病的な皮膚では円状や輪状、螺旋状の紅斑が現れ、拡大する。本研究では、これらの紅斑パターンを生み出す炎症の時空間制御機構の解明を目的とした。拡大パターンは因子間の相互作用と拡散から生ずるという仮説を立て、数理モデルを用いて消失パターンと5つの拡大パターン(円弧、多環、螺旋、輪、円)を再現した。このモデルを用いて、紅斑パターンから有効な治療戦略を予測し、疾患の重症度や疾患リスクを推定できる。
世話人から: セミナー後には、希望する学生さんに対して、博士号取得とキャリアに関する実体験などもお話いただく予定です。 |
連絡先 | 木村 幸太郎(内線5159) |
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備考 |