名古屋市立大学大学院 システム自然科学研究科総合生命理学部

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Faculty Members
教員紹介

熊澤 慶伯クマザワ ヨシノリ

居室
システム自然科学研究科 5 号館 3 階
E-mail
kuma@nsc.nagoya-cu.ac.jp
電話
052-872-5844
FAX
052-872-5844
URL
https://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/~kuma/
生年
1962年
所属
生命情報系・教授
略歴
1984年 東京大学 工学部 工業化学科 卒業
1986年 東京大学大学院 工学系研究科 工業化学専攻 修士課程 修了
1989年 東京大学大学院 工学系研究科 工業化学専攻 博士課程 修了
1990年 日本学術振興会 特別研究員(東京工業大学 総合理工学研究科、~1991年)
1990年 ポストドクトラルフェロー(カリフォルニア大学 バークレー校 分子細胞生物学科)
1993年 名古屋大学 理学部 地球惑星科学科 助手
1996年 名古屋大学 理学研究科 地球惑星理学専攻 助手(大学院重点化による)
2000年 名古屋大学 理学研究科 地球惑星理学専攻 講師・留学生専門教育教員
2001年 名古屋大学 理学研究科 物質理学専攻 講師・留学生専門教育教員(配置換による)
理学研究科 生命理学専攻 及び 環境学研究科 地球環境科学専攻(兼任)
2008年 名古屋市立大学大学院 システム自然科学研究科 教授
学位
工学博士(東京大学)
専門分野分子進化学、動物系統学、生物多様性科学
研究キーワード脊椎動物、ミトコンドリアゲノム、DNAデータベース、次世代シーケンサー、RNAシーケンシング、分子系統解析、生物多様性
担当科目(大学院)生物多様性情報学、進化自然学など
(学部等)化学熱力学基礎、動物とヒトの進化多様性、
     基礎自然科学実験
最近の研究テーマ当研究室では、生物進化の歴史とメカニズムの解明に主として分子的アプローチにより取り組んでいます。 これまで主に爬虫類や淡水魚類などの脊椎動物を研究材料としてきましたが、適切なアイデアと研究試料が存在するのであれば、それに限定するものではありません。
 生物進化の歴史は現生生物のゲノムDNAの中に乱雑に重ね書きされて記録されています。 DNAデータを実験やデータベース検索によって取得し、コンピュータを用いて適切に解析することによって、種や遺伝子の進化類縁関係(系統関係と分岐年代)を知ることができます。 得られた分子情報を他の情報(形態、生態、化石、地質、古気候など)と対比させることによって、生物進化が外部環境の変動とどのように関係してきたかなどについて洞察を得ることができます。 また形態や行動の進化を分子的側面から説明することも可能になります。
 最近では、次世代シーケンサーを用いて大量取得したDNA情報を系統解析に用いる研究にも積極的に取り組んでいます。 野外研究、分子実験、インフォマティクスのどこに重点を置いて研究を進めるかは個人の特性と興味次第ですが、これらの要素を融合させた研究室を志向していきたいと考えています。

(1) 爬虫類・魚類の分子系統学:
 ●ミトコンドリアDNA全塩基配列や複数の核遺伝子座を用いた信頼できる系統関係の構築と分岐年代の推定(例えば、次世代シーケンサーを用いたミトコンドリアゲノムの並列解析法の開発、RNA-Seqを用いた爬虫類の系統解析)。
 ●歴史生物地理の解明(例えば、乾燥気候に適応したトカゲ類の適応放散と古気候変動の関係、インド亜大陸のユーラシア大陸への衝突と東南アジア産淡水魚類の進化の関係)。

(2) ゲノムや遺伝子の分子進化:
 ●ミトコンドリアゲノムにおける遺伝子配置や分子進化速度の変動様式とその機構の解明(例えば、カメ類の生活様式と分子進化速度の関係、ミトコンドリアtRNA遺伝子の構造進化に関する研究)。
 ●感覚受容に関わる遺伝子群の分子進化(例えば、爬虫類の嗅覚受容体遺伝子の分子進化)。

(3) 生物多様性科学:
 ●遺伝子多様性の解明とデータベース作り(例えば東海地方の動物を中心としたDNAバーコードの取得、絶滅危惧種に関する遺伝的多様性の調査)。
主な研究業績

(論文) 
Variation and evolution of polyadenylation profiles in sauropsid mitochondrial mRNAs as deduced from the high-throughput RNA sequencing. BMC Genomics 18: 665 (2017).

名古屋市を中心とした愛知県及び近隣県産ゾウムシ類のDNAバーコーディング.なごやの生物多様性 4: 23-29 (2017).

Molecular phylogeny and historical biogeography of the Indonesian freshwater fish Rasbora lateristriata species complex (Actinopterygii: Cyprinidae): cryptic species and west-to-east divergences. Molecular Phylogenetics and Evolution 105: 212-223 (2016).

ミトコンドリアDNA塩基配列を用いた名古屋市及び周辺地域におけるカスミサンショウウオの遺伝的多様性の研究.爬虫両棲類学会報 2016: 1-12 (2016).

DNA barcoding of Japanese click beetles (Coleoptera, Elateridae). PLoS ONE 10(1): e0116612 (2015).

Gene rearrangements in gekkonid mitochondrial genomes with shuffling, loss, and reassignment of tRNA genes. BMC Genomics 15: 930 (2014).

Molecular phylogeny and biogeography of air sac catfishes of the Heteropneustes fossilis species complex (Siluriformes: Heteropneustidae). Molecular Phylogenetics and Evolution 79: 82-91 (2014).

教員からの一言進化の研究素材には面白いものが数多くあります。研究の手法も多様です。
皆さんが興味を持つ生物について進化の歴史とメカニズムを研究し、この分野に何かしら貢献しませんか。生物進化の実態を科学的に解明することで、生物多様性の保全に役立つ基礎データを得ることもできます。各人の知恵と努力によってそれらが実現できる場を提供していきたいと思います。
 この分野の予備知識の有無は問いません。実験を頑張れる方、野外採集が好きな方、コンピュータいじりが好きな方、とにかくやる気だけある方、一度ラボを見に来て下さい。
学会活動日本進化学会、日本分子生物学会、日本古生物学会