研究分野 |
生命科学(植物分子生理学) |
掲載誌 |
non-coding RNA |
論文題目 |
The Arabidopsis hypoxia inducible AtR8 long non-coding RNA also contributes to plant defense and root elongation coordinating with WRKY genes under low levels of salicylic acid |
著者 |
Shuang Li, Saraswati Nayar, HuiYuan Jia, Sanjay Kapoor, Juan Wu and Yasushi Yukawa |
所属機関 |
名古屋市立大学, インド・デリー大学サウスキャンパス, 中国・東北林業大学 |
概要 |
シロイヌナズナのAtR8 lncRNAは低酸素に応答する長鎖非コードRNAです。このRNAは根に多量に存在しますが、その働きは不明でした。そこでその機能を明らかにするため、AtR8 lncRNA遺伝子を欠いた変異体を使ってマイクロアレイ解析を行い、変異体で感染防御に関わる遺伝子の発現量がとても高いことを発見しました。特にWRKYと呼ばれる感染防御に重要な転写因子に着目して研究をすすめ、極めて低濃度のサリチル酸(植物ホルモン)の存在下でAtR8 lncRNAとWRKYが、感染応答、根の伸長、発芽直後の場面の全てで、逆相関的な発現や特徴を示すことを見出しました。これらの結果は、AtR8 lncRNAが感染防御や植物の発生に重要な役割を持っていることを示唆します。この研究は日本、インド、中国の共同研究で行われました。 |
掲載日 |
2020年2月26日 |
DOI |
10.3390/ncrna6010008 |
備考 |
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