青栁准教授の論文が国際学術誌Japanese Journal of Applied Physicsに掲載されました
研究分野 | 物質科学(構造物性物理学) |
掲載誌 | Japanese Journal of Applied Physics |
論文題目 | Time-resolved structure analysis of piezoelectric crystals by X-ray diffraction under alternating electric field |
著者 | Shinobu Aoyagi, Hitoshi Osawa, Kunihisa Sugimoto, Yuki Nakahira, Chikako Moriyoshi, Yoshihiro Kuroiwa, Hiroaki Takeda, Takaaki Tsurumi |
所属機関 | 名古屋市立大学,高輝度光科学研究センター,広島大学,東京工業大学 |
概要 | 交流電場下で共振している2種類のランガサイト型圧電結晶(LGS、NGS)に対して時分割X線結晶構造解析を行い、希土類元素置換が電場下の原子変位に及ぼす効果を明らかにした。LGSのLaをNdに置換したNGSは、LGSに比べて圧電定数がかなり小さい。この元素置換効果を理解するために、交流電場下で共振している2種の結晶の過渡結晶構造を比較した。その結果、LGSで観測されたLa-O結合距離の変形が、NGSのNd-O結合距離には観測されず、その代わり強固なGaO6八面体に変形が観測された。 |
掲載日 | 2018年9月3日 |
DOI | 10.7567/JJAP.57.11UB06 |

ランガサイト型結晶の構造。希土類元素(青)、GaO6八面体(カーキ)、GaO4四面体(紫)、Ga0.5Si0.5O4四面体(緑)で構成される。