名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

Japanese English

名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

Japanese English
キャンパスマップ | アクセス | お問い合わせ

名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

Japanese English

Achievement
研究業績

小汐晃平さん(熊澤研・2022年3月学部卒業)の卒業論文の内容が機関誌「なごやの生物多様性」に原著論文として掲載されました

研究分野 生命科学(生物多様性科学)
掲載誌 なごや生物多様性センター機関誌「なごやの生物多様性
論文題目 名古屋市産バッタ類のDNAバーコーディングと集団遺伝解析
著者 小汐晃平,横山悠理,戸田尚希,熊澤慶伯
所属機関 名古屋市立大学、なごや生物多様性保全活動協議会
概要 名古屋市内の41地点から採集された9種260個体のバッタ類について、ミトコンドリアDNAにコードされるCOI遺伝子の塩基配列を解読して、DNAバーコーディングを実施しました。名古屋市産のバッタ類は、中国・韓国など東アジア産の個体と極めて近い塩基配列を持つことが分かり、日本とユーラシア大陸東部の間で過去に頻繁に遺伝子流動があったことが示唆されました。それぞれの種内での遺伝的多様性を調べたところ、開発が進んだ名古屋市において生息適地が減少していると考えられるヒナバッタ、トノサマバッタ、クルマバッタなどで遺伝的多様性が比較的低いことが示されました。これらの種では個体数の変動に今後注目していく必要があると考えられます。
掲載日 2023年3月
DOI 近々J-StageにDOI番号付きで載る予定
備考 この論文は、熊澤研究室の小汐晃平君(2022年3月卒業)が書いた卒業論文がベースになっています。和文雑誌への出版ですが、専門家2名による結構厳しい査読を経て掲載されています。熊澤研究室では、志の高い学生の皆さんと楽しくかつ生産的に研究をしたいと願っています。

 

7種のバッタ類におけるハプロタイプネットワーク図