名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

Japanese English

名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

Japanese English
キャンパスマップ | アクセス | お問い合わせ

名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

Japanese English

Achievement
研究業績

中川琴子さん(雨夜研・2023年3月学部卒業)の論文が国際学術誌 Organic Letters に掲載されました

研究分野 物質科学(有機合成化学)
掲載誌 Organic Letters
論文題目 Synthesis and Host-guest Chemistry of Chiral Spirobifluorene-based Macrocycles Soluble in Basic Aqueous Solution
著者 Kotoko Nakagawa, Kanaru Akimoto, Bunta Nakayasu, Saki Nagashima, Mamoru Tobisu, Michael P. Schramm, Shinobu Aoyagi, and Toru Amaya*
所属機関 名古屋市立大学、大阪大学、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校
概要 人工ホスト分子を用いた水溶液中での分子認識は、ホスト-ゲスト化学における重要な研究分野である。このような化学は、分子認識のための非共有結合相互作用、熱力学、触媒作用等の理解、あるいはセンサーやバイオターゲットシステムなどの人工的な機能性超分子システムの創成や応用につながる。今回、スピロビフルオレンという剛直性とキラリティを兼ね備えたビルディングブロックをつなげた大環状分子の外側に水酸基を取り付けた新しい人工ホスト分子をデザインした。剛直な構造とキラリティに基づく不斉認識が期待される。実際、この分子の合成を達成するとともに、塩基性水溶液中で、カチオン性のゲスト分子を強く包接することを見出した(図)。また、キラルな生体分子であるL-カルニチンの不斉認識にも成功した。本研究は、新規なドラッグデリバリーシステムや水溶性ソフトマテリアルの開発に繋がり得る。
掲載日 2023.8.4
DOI doi.org/10.1021/acs.orglett.3c02074
備考 国際共同研究、Supplementary Cover に選出

 

水溶液中でゲスト分子を包接する人工ホスト分子