名古屋市立大学大学院 理学研究科 総合生命理学部

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Achievement
研究業績

田畑愛美さん(雨夜研・修了生)の論文が国際学術誌 Organic Letters に掲載されました

研究分野 物質科学(有機合成化学)
掲載誌 Organic Letters
論文題目 Synthesis and Characterization of Perhydroxy-asar[6]arene and Perhydroxy-asar[6]quinone
著者 Manami Tabata, Shinobu Aoyagi, and Toru Amaya*
所属機関 名古屋市立大学
概要 新しい環状分子「パーヒドロキシアサー[6]アレーン」およびその酸化体「パーヒドロキシアサー[6]キノン」の合成に世界で初めて成功しました(図1)。これらの分子は、材料科学など幅広い分野で注目されている環状分子「ピラーアレーン」と構造的に類似する新たな派生体にあたります。母骨格であるアサーアレーンは、ピラーアレーンよりも多くの官能基を有し、高機能材料の創出に有望な構造を備えています。しかし、2013年の初報告以来、水酸基が遊離した「パーヒドロキシ化体」は、これまで合成例が報告されておらず、未踏の分子でした。本研究により、その合成と単離が初めて達成され、さらに酸化により対応するキノン誘導体への変換も実現しました。これにより、従来アクセスが困難であった新たな分子を利用した機能性分子の設計や材料開発の可能性が大きく広がります。
掲載日 2025.6.6
DOI doi.org/10.1093/chemle/upaf106
備考  プレスリリース

 

本研究で初めて合成に成功した「パーヒドロキシアサー[6]アレーン」およびその酸化体「パーヒドロキシアサー[6]キノン」